こういった場面を想像していただきたい。サーキットのピットの中で、愛車の横へさらりと赤いNSXがすべりこんでくる。この車は先程よりすばらしいタイムをたたき出しており、ギャラリーの間では話がもちきりである。ドアが静かにひらき、ドライバーがヘルメットを脱ぎながらあなたに近寄ってくる。 次の瞬間あなたは凍りつく。憧れの藤原紀香(木村拓也)である。 テレビよりずっとフレンドリーな笑顔を見せながらあなたにこう言う。「今日はすごくアンダーステアが出ちゃう!」あなたの頭の中では初めて聞いた「アンダーステア」ということばが認識出来ず、もっとも身近なことばに置換えられる。 その言葉をつぶやきながら顔を赤らめてその部分をみつめるあなた。最低である。こんな事でチャンスを棒にふることは・・・ないにしても、サーキットでよく使われることばを勉強することは運転技術を向上させるのにきっと役にたちます。ここでは最低限これだけはというものに絞って掲載しました。しっかり憶えて次回のサーキット走行にそなえましょう。 |
アウト イン アウトサーキット二大お約束のひとつ。 コーナーを出来るだけ大きな旋回半径で回るために通るライン取り。 アンダーステアハンドルを切った量よりも前輪が外側に流れ、思ったよりも大回りしてしまうこと。⇔オーバーステア オーバ-ステアコーナーで思ったよりも車がイン側に巻き込んでしまう(車の向きが変わり過ぎてしまう)こと。 ⇔アンダーステア インベタひとつのコーナーを回る時、コーナーの内側(イン側)に添って(ベタベタに張り付いて)通過すること。 カウンターステア後輪が外側に滑った時、ハンドルを今まで切ったのと反対に回し滑りを抑えるテクニック。 荷重移動アクセルやブレーキなどによって前後輪にかかる車重の配分を変えること。 駆動輪エンジンパワーを路面に伝えるタイヤの事。 クリッピングポイント ( C.P. )コーナーリング中に最もイン側(または外側)に寄るポイント。 スキール音タイヤの鳴く音。 グリップ力タイヤが路面をとらえる力。 スピン前輪のグリップ力に対し後輪のグリップ力が不足し、回転軸(Z軸)を中心に車が急激に向きを変えてしまうこと。 スリップアングル前輪の舵角とタイヤ(車)の進む方向との差。進行方向と車体の向きの差を示す事もある。 スローインファーストアウトサーキット二大お約束のひとつ。コーナーの奥で短時間に向きを変え、直線的に(立ち上がり)加速区間を長く取る走方。 ドリフトコーナーリングテクニックのひとつ。 |
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